ミドリムシが原料のプラスチックを開発!限りある化石燃料にもう頼らない

2013年2月1日 18:54

食糧問題を解決する手段や栄養面でミドリムシが注目され、地球を救うと言われたりしていましたが、冗談じゃなくて本当に地球を救うかもしれません。

2.3億トンのプラスチック

プラスチックは全世界で年間約2.3億トン(国内では約1300万トン)も生産される

すごい量だな。多すぎて想像つかない。

想像つかない量のプラスチックを作り出すには、想像つかない膨大な量の化石燃料が必要なわけだ。

もう少ないって言われている化石燃料がどんどん減っていく。

1日で2倍に増えるミドリムシ

ミドリムシの大量培養に成功して、ミドリムシのクッキーとかが発売されたころ、”1日で2倍に増える”ってメディアに掲載されていて、ミドリムシは培養しやすいってことを覚えている。

その大量のミドリムシをどう使われるのかというと、クッキーだけじゃなくて、次世代のバイオ燃料として開発が進められてる。

藻から原油-次世代バイオ燃料、実用化の動き加速によると

20メートルの屋外プールを建設し、燃料の原料となる藻を培養。「1週間で1つのプールから約1リットルの油を採取できる」

まだまだ採取できる量は少なく、製造コストは高いが可能性は大きい。

産総研:ミドリムシを主原料とするバイオプラスチックを開発によると、

食品工場などの安全な廃液を用いた培養が可能

バクテリアを食べて増えるのは知っていたが、廃液を再利用するのはいいね。廃液を自然に返すときによりキレイにして返せそうだし。

で、話は戻ってミドリムシから油を採取できるってことは、プラスチックも。

ミドリムシでプラスチックを開発

ミドリムシがその細胞内に大量に産生する多糖類(パラミロン)に、ミドリムシの細胞内でパラミロンが分解されて生成するワックスエステルから合成される長鎖脂肪酸、あるいはカシューナッツ殻から抽出される油脂(カルダノール)から合成される変性カルダノールを付加させて合成した。

ミドリムシの糖 + ミドリムシの脂肪酸 + 変性カルダノール = バイオプラスチック

ほぼミドリムシでできたプラスチックの完成!

ミドリムシが原料のバイオプラスチック

衝撃強度などについては改善の余地があるものの、熱可塑性については、従来のバイオプラスチック(ポリ乳酸やナイロン11)や可塑剤を添加した酢酸セルロース、石油由来のABS樹脂と同等レベルであった。また耐熱性については、これらのプラスチックよりも優れていることがわかった

まぁ強度に関しては、できたばっかりのプラスチックですから、これからどんどん改良されていくでしょう。

優れている点もあるし、同等のポテンシャルをもっているのであれば、限りある化石燃料から作ったプラスチックよりいいですね。

だって、ミドリムシは増やせるけど、化石燃料は増やせないからね。

それだけじゃない。製造工程で排出される二酸化炭素もミドリムシプラスチックの方が少ないそうだ。

ただ、ミドリムシの培養コストはまだ高いはずなので、ミドリムシのバイオ燃料が普及し始めた頃にはミドリムシプラスチックが市場に出回るだろうね、きっと。

本当にミドリムシは地球の味方だな。

著者:イハラ ユウタ

埼玉県の武蔵浦和在住。某ウェブ制作会社のFlashクリエイター兼フロントエンドエンジニアを経て、フリーのWebディベロッパーとして様々なサービス開発のお手伝いをしている最新技術が大好きなブロガー。

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