新たな生物を創りだす時代がきた!?進化する人工DNAが完成
2012年4月22日 16:09
生命の設計図とも言われるDNAですが、そのDNAを人工的に作ることが可能になりました。人工DNAの名前はXNA。人類にとって、とてつもなく強力な技術を手にしたことを意味するわけですが、ちょっと考えると恐い技術でもある。
生命の設計図「DNA」
DNAは遺伝情報を担う重要な物質。
このDNA(遺伝情報)が細胞が分裂するたびに、ちゃんと分裂した細胞に伝わり、そのDNA通りに生命が作られるわけだ。簡単に言うとね。
もちろん人間もDNAをもとに作られているわけで、人間が設計図通りに建物を作るのと同じ。
まさにDNAは生命の設計図。
Photo:www.ruffrootcreative.com
人工的に合成したDNA
今回取り上げるのはXNAというまったく新しい物質。
このXNAは人間が人工的につくりだしたDNAのことだ。
“進化”も可能、人工DNAを合成という記事をによると、
DNAに含まれる天然の糖を、6種類の合成高分子化合物(ポリマー)のいずれかで置き換えることによって、6つの異なる遺伝システムの構成要素となるXNAを作成した
つまり、DNAを完全にコピーできたということだ。
DNAが必要なくなる
DNAからXNAを創りだすことができ、さらにXNAを元のDNAに戻すこともできるそうだ。
ポリメラーゼという酵素のうち、DNAからXNAを作り出せるものを開発した。またXNAを元のDNAに戻せる別のポリメラーゼも作り出した
ということは、DNAをすべてXNAに置き換えることができるということ。
ん?…DNAが要らなくなるってことだね。
しかも進化する
「DNA」と「進化」は長く論議されていることだが、確かにDNAは進化する。
だから猿から進化した人間がいるわけですが。
じゃあ人工DNAのXNAはどうかというと、これも進化するそうだ。
完全にDNAじゃないか!
ってか生命の起源じゃないか!!
まったく新しい生命の誕生
この技術は、人間が生命の設計図の書き方を知ったことになる。
使い方によっては、地球上にいないまったく新しい生命を創りだすことが可能な技術の始まりだ。
使い方を間違えれば、恐ろしい生物を創りだしてしまう可能性もあるわけだ。
ただ、まだまだDNAの塩基配列をどう組み合わせれば、どんなものが出来るかがわかってないから、まだまだ書き方を知ったところで落書きでしかないが、この一歩は人類にとって、とてつもなく大きな一歩だと思う。