強力な風を求めて移動する風力発電所!現段階で約2倍の電力供給を達成
2012年4月14日 18:02
風を求めて向きを変える風力発電の風車はあるよね、確か。今回紹介する風力発電所はかなり大胆。風を求めて移動するんだって。発電所が動くってどういうこと?
地上より風が強い場所
確かに地上に風車を立てて、来るか来ないかわからない強い風を待つより、風を捕まえに行くのは確かに賢い。
でもどうやって…。
地上より風が強い場所…って考えて彼らAltaeros Energiesが風力発電所を作った場所は、上空300m。
空に風力発電所を作ってしまった。
正確には、風車を気球で包み込んで上空300mに設置したんだそうです。
発電性能は地上の20倍
今のところ20倍とまでは至っていないようですが、「電力不足の夏に救世主現る…上空300m超に巨大なタービンを浮かせて風力発電を大幅パワーアップ!」という記事によると、こういった上空に風力タービンを設置した発電の試験運用は順調に進んでいるそうで、既に地上で発電するより2倍の成果を上げているようです。
米国のメイン州でプロトタイプの試験運用が順調に進められており、上空350フィート(約107m)の高さにAWTを浮かしつつ、地上で風力タービンを回転させた時と比較して倍の電力供給を達成できた
日本とか風をキャッチする場所が少ない国にとってはいい案なのかもしれないね。
台風やハリケーンをエネルギーに…
無理と言われるだろうけど、台風とかハリケーンをエネルギーに変えられないものかね。
あれだけ強力な風力をもっていて、しかも止めることもできない災害なら、エネルギーとして活用したいと思ってしまうのは自分だけじゃないはず。
やられるだけじゃ気に食わない!やられたぶん、見返りが欲しい。
台風やハリケーンにも耐えられる風力タービンとそれを支える何かができればね。
あとは、急にエネルギーをたくさん得たところで使えなきゃ意味が無いので、膨大なエネルギーを蓄えられる蓄電池の開発。
この移動する風力発電がどんどん進化すれば、未来では台風やハリケーンに自ら飛び込んで発電するようになるんだろうな。