上空300mに浮かぶ風力発電所!実用化に向けて実験を開始
2014年3月31日 13:26
大規模な建設工事も必要なく、従来の風力発電よりも発電効率がよい風力発電所が実用化に向けて実証実験を開始したそうです。実用化されれば、今の風力発電の風車が全部この風力発電に置き換わるかもしれない。
上空300mに浮かぶ風力発電所
風力発電所というと、巨大な風車が広大な土地に立っているのを想像するかと思います。
Altaeros Energiesが開発している風力発電「Buoyant Airborne Turbine(BAT)」は巨大な風車の建設工事などの必要がなく、さらに従来の風力発電よりも発電効率がよい風力発電所です。
どんな風力発電かというと、風力タービンをヘリウムで膨らませた大きな気球で包み込んで上空300mに設置するというもの。
強力な風を求めて移動する風力発電所!現段階で約2倍の電力供給を達成という記事でも紹介したように、2年前の試験運用で上空100mで発電した時、地上で発電するより2倍の成果を上げているくらいですから、今回の上空300mでの実証実験でそれ以上の成果を上げてくれるでしょう。
台風やハリケーン、海上での発電など
非常に強い風にも耐えるように設計されており、2013年のテストでは、プロトタイプは風速約20m/sの風にも耐えることができた。
というように、強い風でもしっかりと耐えて発電することができるが、台風やハリケーンクラスの風に耐えられるようになるかが実用化のポイントになりそうだ。
風車型と違い、移動と設置が容易なので、日本のように土地が狭い国なら海上などでの発電も期待したいところですね。
発電技術は国が積極的に支援して欲しい
原発どうこうじゃなくて、そろそろ本当にヤバイ地球資源を真剣に考えたら、発電技術ってもっと研究・開発を急ぐ必要があると思うわけで。
発電効率がどんどん上がれば、必然的にコストも下がるし、石油燃料系の発電比率を下げることができるわけで、こういった研究・実験はどんどんやって欲しいし、国が支援すべき研究だと思うんですよね。
この実証実験でいい結果がでることを期待したい。