無人宇宙船X-37Bが3度目の打ち上げに成功!再利用可能で9ヶ月間も宇宙飛行できる耐久性
2012年12月21日 15:00
有人宇宙飛行が注目される世の中ですが、無人宇宙船でも素晴らしい研究が行われています。アメリカ空軍が行なっている実験用無人宇宙船X-37Bが、3度目の打ち上げに成功しています。
X-37Bっていう宇宙船が過去2回も打ち上げられていることさえ知らない人も多いはず。
あまり情報が出てこないんですね。極秘ってやつですよ。
2010年に最初の打ち上げ
Top-secret US spaceplane sets off on another classified mission • The Registerによると、
OTV-1 spent 224 days in space after launching in April 2010, before getting refurbished for this mission.
実は2年前に1号機(OTV-1)が打ち上げられています。驚くのは戻ってきた日です。
なんと、打ち上げられ、宇宙飛行してから224日後に地球に戻ってきました。
探査機とかのレベルじゃなく、宇宙船として長期間宇宙で飛行して、大気圏に突入して戻ってこれるっていう耐久性を実証している。
しかもその1号機(OTV-1)を、また打ち上げたってのが今回の3度目の打ち上げです。
再利用できることまでも実証したわけです。
耐久性の向上が今後の宇宙開発のカギ
旅客宇宙船にしても火星探査宇宙船にしても、長期間の宇宙飛行と再利用が課題です。
どちらも耐久性が求められます。
そうなると、”耐久性の向上”と”再利用が可能”を実証しているX-37Bの研究は、今後の宇宙開発で使用される宇宙船のベースになるかもしれませんね。
ただアメリカ空軍での開発ですから、どんな形で使用されるのかはまだわからない。
うまくNASAなどの民間と情報を共有してもらいたいものですね。