スリムな宇宙服『BioSuit』
まるで初期のasimoを見ているような巨大で半端なく重い宇宙服。それがまったく新しいものに変わるかもしれない。
2014年9月14日 18:00
Julian Melchiorri氏が水と二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出すことができる人工の葉っぱを開発したと発表。長期の宇宙旅行を可能にする夢の様な技術だ。
宇宙を旅するには酸素が必要です。
宇宙にある国際宇宙ステーションの酸素ってどうやって供給しているか知ってますか?
JAXAによると、
プログレス補給船やATVでは酸素や空気を充填したタンクを積んで打ち上げ、必要時に手動操作でバルブを開けることでISS内に放出しています。
ということで、当たり前のように酸素をわざわざ地球から運び込んでいるわけです。
特殊な機械で酸素を発生させているわけではないんです。もちろん非常時用に酸素を発生させる機械はあるようですが…。
NASAも長期宇宙旅行実現のために酸素を作り出す様々な研究を行なっていますが、今回紹介する酸素を作り出すことができる人工の葉っぱを開発したのは、RCA(Royal College of Art)の卒業生Julian Melchiorri氏だ。
光合成によって酸素が発生することは小学校の理科で学んだと思うが、光合成で重要な役割をしているのが葉緑体だ。
Julian Melchiorri on the first synthetic biological leafによると、
I extracted chloroplasts from plant cells and placed them inside this silk protein. As an outcome I have the first photosynthetic material that is living and breathing as a leaf does.
植物細胞から抽出した葉緑体を絹タンパク質の内部に閉じ込めることができたそうだ。しかも、葉緑体は生きており、呼吸を行なっており、光合成物質を得たということだ。
この絹タンパク質でできた人工の葉っぱが酸素を発生しているわけだ。
水と二酸化炭素さえあれば、この人工葉っぱで酸素を作り出すことができるので、今のISSのようにわざわざ地球から酸素を送り込む必要がないので、長期の宇宙旅行が可能になるわけだ。
火星移住計画の実現に貢献しそうな技術ですね。
温暖化の原因とされている二酸化炭素。最近、二酸化炭素量濃度が危険レベルに達しているという話が話題になっていますが、この酸素を作り出す人工の葉っぱの技術が様々な形で世界各地に普及すれば、二酸化炭素濃度を下げる事ができるのではないだろうか。
別に葉っぱの形である必要はないだろうから、建物の外壁や屋根など様々なモノに葉緑体を埋め込んだ製品を開発すれば、自然が少ない地域でも、酸素を作り出す近未来都市も夢じゃないはずだ。
多くの人が関心をもつべき素晴らしい研究だな、と。
まるで初期のasimoを見ているような巨大で半端なく重い宇宙服。それがまったく新しいものに変わるかもしれない。
宇宙旅行が本格的に民間の会社で実現しようとしていますが、やっぱり普通の人にはとても払えない旅費が・・・。そこで登場したのがこの宇宙船Tycho Brahe。驚きの低価格で宇宙旅行を実現してくれるそうです。
魚を捕まえるのに使う漁網を作っているメーカーが宇宙ゴミ、いわゆるスペースデブリを除去する網を開発しているそうです。海で養った技術を宇宙で活かすなんてすごいね。それにしてもどうやって宇宙ゴミを除去するのだろうか。
国際宇宙ステーション(ISS)は決して広くはない。広くするためには、完成した居住モジュールをロケットで運ぶしかないため、大きさに限りがある。
宇宙に興味がある人は必ず知ってる、というかみんな知ってるはず国際宇宙ステーション。あれって気がついたら凄い大きな物になってましたね。あんなんだったっけ?っていうくらい。そこで、どうやってあの巨大な宇宙ステーションが出来上がったのかを知ることができる動画を見つけました。
まだ計画段階みたいだけど、出来たら世界最高級のホテルになるだろうね。しかも7部屋しかないんだって。さらに外出ができません。は?そんなホテルがなぜ最高級になるのか。自分は・・・このホテルなら泊まってみたいです。
有人宇宙飛行が注目される世の中ですが、無人宇宙船でも素晴らしい研究が行われています。アメリカ空軍が行なっている実験用無人宇宙船X-37Bが、3度目の打ち上げに成功しています。
民間企業が宇宙船を作り始めて間もないが、気がつけば宇宙船を作り上げ、気がつけばロケットを打ち上げ、つい最近大気圏再突入もやってのけた。NASAが数十年かけてやってきたことを、時代ってのもあるけど数年でやってしまっているスピード感はすごい。
もうSkylonの記事を書いてから1年半経つんですね。夢のような宇宙航空機の開発がまた一歩前進したようです!今までなかった特殊なエンジンがほぼ完成しそうです。